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*定期健診できれいな”歯”と“歯ならび”を!* |
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以前,小児歯科の診療室で,保護者から「3か月に1回定期健診に来ているのに,どうして歯ならびが悪くなったのですか?」と聞かれ返答に困った歯科医がいました。 私もこの話を聞いて,思わずドキッ!としました。 確かに,定期健診に来られるのは,きれいな歯を求めてこられるですから,歯ならびもこの範疇の一つです。 最近は,軟らかい食物が増加し,よく噛まないから顎の骨が未発達になったり,高栄養の食物の摂取により歯が大きくなるなどの理由で,歯があごの骨に収まりきらず,歯ならびが悪くなると言われています。 まだ学問的には立証されているとは言い切れませんが,学校で健診をしていて歯ならびが悪い子ども達が増加しているのは事実です。 |
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一般的に“歯ならびの悪さ”は,“見た目の問題”と,捉えられています。 ところで,歯ならびの悪い高齢者の方を見られたことはありますか? きっと見られたことは,ないと思います。 つまり歯ならびの悪さは,歯の寿命が短いことを暗示しています。 |
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歯ならびが,単に見た目だけの問題であるならば,人それぞれ価値観も違うので,何も言うつもりはありません。 しかし,子ども達の歯の寿命が短くなる可能性があることは,一小児歯科医として考えておかなければならないように思います。 さて,小学校の歯科健診で高学年の児童を診ていると、ひどく歯ならびの悪い子どもがいます。 ここまでひどくなると小児歯科医の手に負えないので,矯正の専門の先生にお願いします。 でも,治療勧告書をだしても,家庭の事情などで矯正できない子ども達も大勢います。 一方、小学校低学年の児童の健診をしていると、わずかな歯ならびの”ひずみ”を放置しておいたために、あのようなひどい不正咬合になったことに気がつきます。 ・・・だとすれば、そのわずかな”ひずみ”を除去し、少しでもきれいな歯ならびにしてあげることは,かかりつけ歯科医として行うべきことのように思います。 |
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| 左:4歳時 乳歯の受け口。このまま放置するとひどい受け口になり,将来外科的矯正の可能性もある。(注:全身麻酔下で顎の骨を切り,矯正する) |
| 中:定期健診時に乳前歯をすこしづつ削る。 |
| 右:10歳時 乳歯を削っただけで,ほぼ健全な歯ならびとなる。 |
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通常,歯ならびが悪くなってから,矯正の専門医に相談します。 しかし私は,多くの子ども達を診てきましたから,乳歯を診ると,将来のひどい状態が見えてしまうのです。 そこで将来,きれいな歯並びになるように,早期から歯を削ったり,顎を開ける装置を入れています。 こうすることで”ひずみ”を取ったり,永久歯の生える場所を確保します。 定期健診で歯をきれいにしながら,装置の調整を行います。 このようにすると,永久歯で”きれいな歯”と”きれいな歯ならび”を手に入れることが可能です。 歯の生え変わりの時期は,顎の新陳代謝が高いのでこのような方法を行うことができます。
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